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着用時の注意点

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汗と紫外線による変色

水洗いできない夏物衣料などの汗汚れはドライクリーニングでは除去できないため、残留した汗汚れと紫外線が複合的に作用することで染料が分解され、変色が生じることがあります。

[写真]汗と紫外線による変色の実例

品名 紳士ズボン
素材 綿97%、ポリウレタン3%
取扱い絵表示 手洗い30エンソサラシ×アイロン低ドライセキユ系弱く絞る日陰の平干し
状態 両太もも周辺、両前ポケット口、左後ろポケット口など様々な部分の色が紺色から赤茶色に変化しています。色の変化は生地の表側表面のみで、ポケット内側や生地の裏側などの陰になる部分には生じていません。
原因 着用中に付着した汗の成分が、ドライクリーニングだけでは除去されずに徐々に蓄積したところに、太陽光中の紫外線が作用したために染料が分解し、変色が生じました。
変色部分には、塩分やたんぱく質など汗に含まれる成分が多量に残量していることが確認できます。気温が上がり日差しが強い夏場は、衣類に付着した汗から水分だけが蒸発するため、塩分やたんぱく質の残留、蓄積が繰り返されたことが原因と考えられます。
特性 汗には、気温が高い時に出る体温調整のための温熱性発汗と、精神緊張時に手のひら、足裏などに生じる精神性発汗の2種類があります。汗の成分は発汗の部位や個人差等により異なるが、98%以上が水分で、塩化ナトリウム、尿素のほか尿酸、乳酸、アミノ酸などの有機酸やアンモニア、カリウム、カルシウム、マグネシウム等を含んでいます。
たとえ、一度しか着ていない衣類でも必ず汗が付着しています。水分は蒸発しますが、汗に含まれた塩分などが衣類に残ると粘りが生じ、ほこりや垢などが付着するので、汚れを早く確実に落とすことが重要になります。一度着用した衣類は、油溶性汚れを落とすドライクリーニングだけでなく、水溶性の汚れを除去できる水洗いをお勧めいたします。
ただ、ドライクリーニングができない衣類や水洗いできない衣類なども販売されていますので、購入時には取扱い絵表示や販売員にご確認ください。

~クリーニングニュース2010年7月号より~

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