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素材・製品について

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ポリウレタン弾性糸ストレッチ素材「収縮」

ポリウレタンは、コーティング樹脂やボンディングの接着樹脂として使用されているほか、伸び縮みする弾性糸としての使い方もあります。ポリウレタン弾性糸を他の繊維と混用して伸縮性を持たせたストレッチ素材は、機能性、着心地などに優れた性能を持っている反面、収縮の危険も伴う素材でもあるため、ポリウレタン弾性糸ストレッチ素材の収縮した事例をご紹介いたします。

[写真]ポリウレタン弾性糸ストレッチ素材「収縮」の実例

 

品名 婦人用スラックス
素材 綿75%、ナイロン20%、ポリウレタン5%
取扱い絵表示 洗濯できないエンソサラシ×アイロン低ドライセキユ系
状態 スラックスの表地が大きく収縮し、裏地が裾から6~8cm程度、表側に除いたような状態になっています。
原因 ポリウレタンを使ったストレッチ糸は、ポリウレタン弾性糸を芯にして、他の糸(カバー糸)を巻き付けたり撚りあせたりした構造となっています。芯となる弾性糸は、あらかじめおよそ200~250%くらい伸長された状態でカバー糸が巻き付けられ、織物となり衣料品に縫製されています。
縫製品の段階での伸長率は150~200%程度で、巻き付けられているカバー糸に固定されることにより安定した状態となっているが、スチーミングなどの処理が安定した状態を刺激することが潜在回復力(元に戻ろうとする力)が働き、収縮が生じます。
特性 ストレッチ素材とは、伸縮性に優れ、伸ばされた状態で力を開放すると元の状態に戻る伸縮回復性を持つ織物やニット素材をいいます。通常の織物の伸びは数パーセントだが、糸使いや織組織を工夫することによって10%程度の伸びを有する織物も開発されているが、特別な糸を使い通常の織物やニットよりよく伸び、しかも元に戻る性質に優れたものがストレッチ素材とされています。
ポリウレタンが3~5%混用していて、ストレッチ性のある生地はポリウレタン弾性糸を使用されていて収縮しやすい性質を持っているので注意が必要です。

~クリーニングニュース2008年8月号より~

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